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2021年1月31日(日曜日)、サンデーステーション(テレビ朝日)様より依頼があり、緊急事態宣言を延長した場合のシミュレーションについて解説させていただきました。

解説時は最もシンプルな1つのシナリオのみを取り出しましたが、シミュレーション自体は他にも数十パターンの様々なシナリオで実施しています。色々な結果が出ておりますので、ご興味がございましたら、公表をお待ちください。

2021年2月1日補足:
シミュレーションに関する簡易的な資料を公開しました。正式なものではないので、ご注意ください。急いで作ったものなので、ミスがあればちょっとずつ直していきます。for文で多量のシナリオを検証していますが、載せきれないので、一部のみです。

2021年2月25日補足:
分析は、KISSの原則に従い、仮定となる可変性のパラメータを可能な限り減らすというスタンスを取っています。これは、ハイバリアンスで自由度の高いモデリングにすると、仮定として設定するハイパーパラメータの組合せ爆発が起こり、結果がたくさんですぎて、何が何だかわからなくなるためです(数万を超えるシナリオが、簡単に作れます。そこから一つ取り出すことに意味を見出すのはなかなか難しいことです)。したがいまして、興味がある一つの対策のみの、単一の効果検証にであることは、どうぞご理解ください。

また、未来予測ではなく、あくまでシナリオベースのシミュレーション、および、複合的な影響を除去した単一対策の効果検証です。従いまして、興味がある変数以外を除去した、本質的な影響のみを取り出す結果だと解釈して、閲覧いただけますと幸いです(おそらく、多くのメディアで発信される場合は、予測とシナリオベースのシミュレーションという言葉が、ごちゃごちゃになっていると思います。それらの表現について、私は関与していません)。

というのは、基本的には、未来予測は不可能なためです。例えば、次の緊急事態宣言がどのタイミングで来るか、県知事がどのタイミングで飲食店に時短要請をするか、人々のコロナに対する慣れや恐れの心理状態がでどのような摂動作用により実効再生産数に反映されるかなどについては、主観的な根拠で入れて、聞いている分にはそれっぽいシミュレーションをすることは簡単ですが、それに対して客観的な信頼性を与えることは、ほとんど不可能であると思われます。従いまして、未来予測ではなく、単一の対策の効果検証であるというスタンスを取っています。

2021年2月26日補足:
ワクチンについては、上の添付ファイルから、SIRVモデルに変えている途中です。そのうち論文になるかもしれません。

2021年3月20日補足:
感染者数が指数的に増加していくように見えますが、これはSIRモデルですので、理論的にそうはなりません。シミュレーション期間を増やした場合、どこかしらでピークを持つ関数となります(累積値はシグモイド関数のような形状)。また実際は、感染者数の増加により人々の恐れの気持ちがでますので、伸び続けることはありません。それについては、前述したように、日本語として曖昧に表現することは簡単ですが、数学的な関数として設計できるレベルの根拠を与えることができませんので、ないものと仮定しています(仮にやられている方がいらっしゃる場合、それは、裏側で相当強力な仮定を置いていると思います)。

2021年4月11日補足:
当初想定していたよりも、実効再生産数がはるかに大きいようです(4月上旬でR=1.2〜1.3程度?)。このまま行きますと、6月ごろには感染者数がこれまでの最大値を超えるような値になると思われます。大変危険な状況ですので、どうぞご注意ください。